Rhinoは、バージョン3.0より、「Rhinoセーフモード」と呼ばれる、動作の検証や診断を行うための起動モードを用意しています。この起動モードを使って、Rhinoの動作を確認することで、発生した事象、例えば、頻繁にRhinoがクラッシュする、また、特定のファイルを開こうとすると、強制終了する等、トラブルを解決する手がかりを見つけることができます。
「Rhinoセーフモード」は、起動の際、次の機能を無効にしてトラブルの原因を特定します。
・ ハードウェアアクセラレーターの使用(OpenGLシェーディング)
・プラグインツールのロード
・ テンプレートファイルの読込み
・ Rhinoオプションの全般ページ「Rhino起動時に常に実行するコマンド」
・ Windowsコマンドラインから“/runscript”を使ったスクリプトの実行
したがって、トラブル診断の一例ではありますが、プラグインやスクリプト、テンプレートに変更がなく、「Rhinoセーフモード」で問題なく動作する場合はハードウェアアクセラレーターにその原因が考えられます。
「Rhinoセーフモード」を起動するには...
◆ Rhino7、Rhino6(Windows10)の場合
Windowsの[スタート]-[すべてのアプリ]タブの[Rhino 7]または[Rhino 6]内にある「Rhino 7 セーフモード」または「Rhino 6 セーフモード」を実行します。
起動すると、タイトルバーに「セーフモード」と表示されます。
◆ Rhino5(Windows10)の場合
Windowsの[スタート]-[Rhinoceros 5.0]内にある「Rhinoceros 5(64ビット)セーフモード」を実行します。
起動すると、タイトルバーに「セーフモード」と表示されます。
◆ Rhino4.0の場合
Windowsの[スタート]-[プログラム]-[Rhinoceros 4.0]内にある「Rhinocerosをセーフモードで起動」を実行します。
起動すると、タイトルバーに「セーフモード」と表示されます。
また、「Rhinoセーフモード」は、上述の機能を無効にするため、
他形式での保存やシェーディング表示を行うことはできません。