Rhino8: レンダリング結果が真っ黒になる

Rhinoでは作成した3D形状を、レンダリングを行い2Dの画像データとして出力することができます。
ただしRhino8でレンダリングの結果が真っ黒になるという報告がされております(2023/12/14時点)。
同様の現象が起きた場合は下記の対処方法を試して頂けたらと思います。

エラー内容

[Render]コマンドで、3Dオブジェクトからレンダリング画像を作成しようとすると、画像が真っ黒になる。
またその際、左下に[Failed to load CUDA kernel from ~]と言ったエラーメッセージが表示される。

現象が起こる条件

現象が起こる条件は以下の2つです。

  • Rhino8でレンダリングを行う(Rhino7では起こりません)
  • [現在のレンダリングデバイス]をCPUではなくGPUに設定

[現在のレンダリングデバイス]は、ツール>オプション [Rhinoレンダー]をクリックすると右側にでる[現在のレンダリングデバイス]から確認・変更ができます。

対処方法

報告例ではGPUのグラフィックスドライバが2021年から2022年のものが多く見られます。
現時点(2023年12月)からすると2年前と古いバージョンであるため、表示に影響を及ぼしていると考えられます。
このような場合は、最新のグラフィックスドライバへの更新をお試しください。

グラフィックスドライバの更新方法は下記リンクを参照ください。
https://www.applicraft.com/qanda/rhinoceros/rhino6_graphicsdriver/

ご自身の使用しているGPUのグラフィックスドライバは、Rhinoを起動して[SystemInfo]コマンドを実行することで確認できます。
[SystemInfo]コマンドの詳細は下記リンクを参照ください。
https://www.applicraft.com/qanda/rhinoceros/systeminfo/

下図はSystemInfoコマンドの実行結果を確認している図。
Driver date が「5-23-2022(M-D-Y)」という表記なので、2022年5月23日がグラフィックスドライバの最終更新日であることがわかります。