Rhinoのブロックインスタンス機能は、同じデータをアプリケーション内で関連性をもってコピーすることで
①ファイルデータを軽くする
②元となるデータを変更することにより、リンク付けされたブロックインスタンスデータを一括して変更する
といったことができます。詳しくは”ブロック機能について”をご参照ください。
一般の機械系ソリッドCADでは、一つ一つの部品ファイルをアセンブリ上でリンクさせて読み込むという、Rhinoの”ブロックインスタンス”と似た形でデータを扱います(Aというパーツを読み込み、複数コピーしておきます。Aという部品ファイル一つ変更するとアセンブリに読み込んだ全てのAの形が変わるといった仕様です)。
*********** ソリッドCADデータ概念図 ***********
そのため、機械系ソリッド系CADのアセンブリファイルからSTEPファイルでエクスポートすると、Rhinoで読み込んだ際に意図せずにブロックインスタンスとして読み込まれることがあります。
また建築関係のCADですと、ARCHICADからRhinoのネイティブ形式である3dm形式にエクスポートした場合も、データを開くとブロックインスタンスとして読み込まれることがあります。
ブロックインスタンスは便利な機能ですが、元の形状からコピーされたデータである為、モデリングに使用する際に各データの個別の修正ができません。ポリサーフェス等の個別のジオメトリとして編集するには、[ExplodeBlock]コマンドを使いブロックデータを解除します。
1.[ExplodeBlock]コマンド(編集>ブロック>ブロックを分解)を実行します。
2.オプションから、「すべてのブロック」を選択し、Enterで完了します。
また[Explode]コマンド(編集>分解)でもブロックインスタンスを分解できますが、ポリサーフェスからサーフェスへも分解してしまいます。データによっては、ブロックインスタンスが複数回入れ子の様な形でブロックに設定されたデータとして読まれていることもあります。そのため、間違いを減らすためにも[ExplodeBlock]コマンドを使用することをお勧めいたします。